プロジェクト内容

 

当団体では現在、下記6つの活動をメインに行っています。

障がい者スポーツ普及促進プロジェクト

 

 

ラオス国内で障がい者スポーツを振興するために、当会の障がい者スポーツ専門家を通じノウハウの共有や指導を行っています。
主な支援パラ競技は、車いすバスケットボール、ゴールボール、パラ陸上、パラ水泳、パラパワーリフティング等です。
また、より多くの人に障がい者スポーツを知ってもらうため、誰もが楽しめるユニバーサルスポーツの普及活動にも国内外で取り組んでいます。
☆2018年のアジアパラ大会では、当会スタッフがパラパワーリフティングで金メダルを獲得しました。日本国内でもユニバーサルスポーツフェスティバルなどを開催、ユニバーサルスポーツの普及にも各地で取り組んでいます。

MDLマルシェドラオ・プロジェクト

 

 

インクルーシブな社会の創設や障がい者の社会参加を目的として、2017年にスタートしたプロジェクトです。
就労支援を通して障がい者のエンパワメントを促進し、人的資源と開発に向けたロールモデルを生み出しています。
製菓事業では日本のパティシエから教わったレシピを取り入れ、障がい者たちが協力し合いラオスでも人気の美味しいクッキー作りを行っています。
出来上がったクッキーは、みんなのカフェや地域のレストラン、カフェでも販売されています。啓発イベントなどにも出店しています。

手話を啓発する「みんなのカフェ」

 

 

2017年8月にオープンした、ろう者、知的障がい者、身体障がい者と健常者が一緒に働くインクルーシブカフェです。
日本語の「みんな(Minna)」は、ラオス語では「ທຸກຄົນ」、英語では「everyone」を指し、障がい者と健常者の分け隔てなく、みんなが働くことができ、障がいのある人々の職能を啓発、カフェという場所を通じてコミュニティの皆さんが集い、手話やインクルージョンのコンセプトを啓発できる場所になることを願い、この名前(Minnano Cafe)にしました。
ラオスで初めて知的障がいの就労モデルもこのカフェで生まれています。

ろう教育支援

 

 

ラオスのろう者は教育へのアクセスが不十分であり、社会的に孤立しているだけでなく、社会参加が著しく遅れているという現状があります。また、ラオスの全国で2校あるろう学校では高等部がなく、ろう者の高等教育進学(大学進学)が不可能でした。
そこで、日本財団のご支援により、バイリンガルろう教育のメソッドを取り入れた質の高い教育支援、ラオスで初めての「ろう学校高等部(M5-M7)をラオス教育スポーツ省主管のドンカムサー教員養成学校と連携し立ち上げ、運営しています。手話を学んだ聴者の教科教員が、ろう生徒に手話で勉強を教える画期的なモデル事業です。ろう者の大学進学を目指し、支援しています。

フアパン県ビエンサイ障害者就労支援センター運営支援とインクルーシブ観光振興プロジェクト

 

   

 

2023年から始まったフアパン県ビエンサイのインクルーシブ観光の振興事業。ビエンサイというラオスの革命の地でもあり、洞窟や日ラオス友好桜公園などの観光資源が多くあるこの地は大変魅力的な多様な文化に彩られた場所であり、障害者・高齢者・外国人等多様な観光客がこの地を訪れ、観光を楽しむことができるための観光資源の開拓や観光ツールの発掘を行う事業です。ビエンサイ観光情報センターも2024年にオープンし、観光マップも策定されました。
日ラオス友好桜公園の桜育成(2015年ラオス日本外交樹立60周年の記念に植樹)や桜公園に隣接するフアパン県障害者就労支援センターではみんなのカフェのビエンサイ店も桜シーズン時にオープン、障がいのあるパティシエールがクッキー作りを行い、カフェでは桜を愛でながらビエンサイで唯一のカフェラテが楽しめます。桜シーズンは12月から1月。公園には200本を超す日本の桜が元気に育って毎年美しい桜の花を咲かせています。

インクルーシブ教育振興プロジェクト

2022年よりJICA草の根パートナー事業でインクルーシブ教育向上プロジェクトを実施しています。ラオスは特別支援学校はほとんどありません。でも障がいのある子どもたちは地域の普通校に入学するときほとんどの学校が受け入れを拒否し、学校にアクセスすることができない状況があります。そのため、教員の障がいのある子どもの理解や個別教育支援の重要性を理解してもらうために教育スポーツ省と連携し、教員養成学校の教員養成カリキュラムの中に「インクルーシブ教育教員養成コース」を導入する取り組みを行っています。多くの教員の卵の学生に学んでほしい教科でもある、個別教育支援計画(IEP)、各障害の特性理解等、現場で教員が必要とする基礎的なインクルーシブ教育対応の知識やスキルのコンテンツを充実させるため日々活動をしています。現在教員養成学校にはすばらしいIE教官が養成され、学生にIE科目を丁寧に教えています。


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